UX評価に関する研究の話

安藤です。

2017年6月14日に行われた、ヒューマンインタフェース学会ユーザエクスペリエンス及びサービスデザイン専門研究委員会 (SIG-UXSD)の研究会にて、UXの計測に関する論文レビューの発表を行いました。



研究会の一つのテーマが、UXの評価、計測、測定に関するものなので、議論を深めるための基本的な情報整理のために、前回行われた研究会の幹事会で私が引き受けた発表です。

実は、5月27日に行われたHCD研究発表会でも、この発表お前段階の内容を紹介しましたが、この研究会ではもう少し全体像がわかりやすいように紹介しました。

取り上げた論文は、2015年ごろの発表で、決して新しいものではありません。しかし、状況は特に変わっておらず、問題点は残されたままです。UXをいかに測るか、その前にそもそもどういう目的で測るのか、検討が必要です。

評価(質的な評価を含む)とは違い、計測は定量的に測定することを意味していますが、数字はわかりやすいだけに、どうやって使うかについても考える必要はあるでしょう。
ご参考まで。


ユーザーエクスペリエンスは計測可能なのか? 〜UX計測に関する論文レビュー from Masaya Ando

取り上げた論文:
Bargas-Avila, Javier A., & Kasper Hornbæk : Old wine in new bottles or novel challenges: a critical analysis of empirical studies of user experience, Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems, pp2689-2698, 2011.
Lallemand, C., Gronier, G., & Koenig, V.: User experience: A concept without consensus? Exploring practitioners’ perspectives through an international survey, Computers in Human Behavior, 43, pp35-48, 2015.
Law, E. L. C., van Schaik, P., & Roto, V.: Attitudes towards user experience (UX) measurement, International Journal of Human-Computer Studies, 72(6), pp526-541, 2014.
Vermeeren, Arnold POS, et al.: User experience evaluation methods: current state and development needs., Proceedings of the 6th Nordic Conference on Human-Computer Interaction: Extending Boundaries., pp.521-530, 2010.


逆に、これは読むべき!というような論文がありましたら、教えてください!
今後もUXをいかに測るべきか、そのためのモデルをどう考えるべきかについて検討を重ねていきたいと思います。

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